日本で使えるものとしてWordPress以外にも多くのCMSがあります。
その中でも一番有名なのがMovableTypeでは無いでしょうか?
日本では大御所MovableTypeと勢いのある若手WordPressと言った役割になっていますが
世界規模で見ると実は逆で2006年を境にそのシェアが逆転してきています。
下記はgoogleによる両キーワード検索の比較です。
シェア=検索数ではありませんが検索の数によってその関心度がわかります。
MovableTypeの検索数
WordPressの検索件数
どうでしょうか?
2006年から検索件数が逆転しており、ユーザーの関心も高くなっているのがお分かりでしょう。
世界シェアが高いのでMovableTypeよりも将来性があり、
多くのテンプレートやプラグインがあり、日々増え続けています。
多くのテンプレートがあるので知識が無くてもデザインを簡単に変更できます。
現在公式サイトに登録されているテンプレートだけでも800種類以上あり、
一般サイトも入れると1000種類を超えます。
プラグインも多く、簡単にブログをカスタマイズ可能です。
wordpressとmovabletypeの違い①→「ライセンス料金」
一番の違い(シェアが逆転した理由)は「ライセンス料金」になると思います。
MovableTypeは商用利用で5万円前後のライセンス料が発生します。
個人利用では無料ですが、サイドバーに大きなMT4の広告を貼る必要があります。
WordPressは、商用の有無、個人・法人に関わりなく無料で利用できます。
MovableTypeもシェア減少に伴い、一部機能制限したMTOSが公開されていますが、
WordPressの勢いが強く後の祭り状態になっています。
wordpressとmovabletypeの違い②→動的ページと静的ページ
WordPressでは動的ページ、Movable Typeは静的ページでの運用と言われています。
動的ページ=ダイナミックページ
asp や php、jsp、cgi等を利用して、ユーザーからアクセス要求があった時に
データーベースから情報を取得して生成されたページのこと。
メリット
修正がすぐにできてサイトに反映される
その都度アクセスしページを作成するため容量が軽い
デメリット
アクセスが集中すると(サーバにもよるが1万アクセス以上)重くなる
URLに.php?%2%5など覚えにくいアドレスになる時がある。
静的ページ=スタティックページ
あらかじめ完成しているページ。
このページもそうです。拡張子は.htmlか.htm
メリット
動的ページに比べアクセス負担が少ない
対応しているサーバーが多い
デメリット
作成の度に再構成を行う必要がある
ページが増えると再構成に時間やサーバーへの負担が増大する
修正や変更など再構成を行わないと反映されない。
そして一番気になるSEOの部分ですが、
実は以前は静的ページの方がSEOに有利とされてきました。
Movable Typeが日本で一気に人気が出たのもそのためです。
しかし現在では大げさな動的ページ以外は関係なくなっています。
とくにWordPressのアドレスがSEO面で弱くなることは無いようです。
また気になる方用にパーマーリンク機能もありますので静的ページ化することも可能です。
wordpressとmovabletypeの違い③→動作環境
WordPress動作環境
プラットフォーム : PHP バージョン 5.2.4 以上 + MySQL バージョン 5.0 以上
Movable Type 動作環境
MySQL 5.0 以降、Perl 5.8.1 以上 SQLite
WordPressの最大のデメリットは、
1つのWordPressに1つのブログしか作れないと言う事です。
(WP3.0以降マルチ機能も追加されましたが、まだ実用的では無いです。)
Movable Type は1つのIDで複数のブログやサイトを混合して運営する事が出来ます。
wordpressとmovabletypeまとめ
wordpress | movabletype | ||
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 商用有料 | MT/MOTS無料版あり |
ページ作成 | 動的ページ | 静的ページ | WP/パーマーリンク設定可能 |
システム | 軽い | 重い | |
量産 | 1ブログ | 複数対応 | |
サポート | パーツなどが多い | 日本では解説書などが多く使いやすい | WPもたくさんある。 |
wordpressとmovabletype共にライバル関係にあり、
MTもMOTSや無料版を投入し、良い意味で両者高めあってくれれば
使う側としては非常にありがたいです。